【改稿版】明日はキミのために泣きたくない。
◇彼と私の日常
カーテンの隙間から溢れる太陽の光が眩しくて、目を覚ました。
「……んっ……もう、朝……っ?」
「もう、朝だよ。千紘」
重たい瞼を開けた私は、桜林千紘。高校生。
目を擦りドアを見ると立っていたのは背の高い男性。社会人で幼なじみの水瀬朝陽だ。一応は、彼氏だ。
「……はぁ!? 俺はおばさんに頼まれたんだよ。毎日のことなんだから気にすんなよ」
「気にすんなよ……じゃないよ! 一応さ、女の子なんだけど! 私!」
彼はドアのとこに立っていたのに、いつの間に私の近くに来て……キスをした。
「……ん、あさ、ひ……っ」
あ、あり得ない!! 朝からキスなんてするなんて!
「……かわいーやつ。早く降りてこいよ」