【改稿版】明日はキミのために泣きたくない。



 そう、思っていたとき……扉が開いた。


「……千紘? いたのか」


 朝陽は無表情だけど少し焦ってる……今のは、聞かれたくなかったよね。


「今降りて来たんだよ? 開けようとしたら開いたからびっくりしちゃったよー」


 彼には、悟られたくない。だから明るく振る舞わなきゃ。

 もし、今聞いたことがバレたらきっと私たちは今の関係に終止符を打つしかない。





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