【改稿版】明日はキミのために泣きたくない。
「……ちぃ、着いたよ」
………んんっ…!!
「ちょっ……あ、さひ……っ」
「ちぃ起きちゃった?」
“起きちゃった?”じゃないよっ……!
「起こすなら起こすで普通に……わぁ! ラパンランドだ!!」
「ちぃが行きたいって言ってたでしょ? 本当は違う日を予定してたんだけど今日行けるところってここくらいかなって」
全然満足だよっ!
もう、嬉しいすぎる〜!!
「ありがとうっ! 朝陽!!」
「うん、早速行こ。……その前に、」
ほっぺにチュッとすると朝陽は普通に車を降りた。私は、顔が熱くなって顔が真っ赤になってるのに……っ
「……ちぃ?」
「い、今行く!」
深呼吸して車から降りると、朝陽はもうこちらに回ってきて手を繋いだ。駐車場から歩いて入口へ向かうと入場チケットを朝陽が買ってくれて中に入る。
中に入ってすぐにここのマスコットキャラクターであるラァちゃんとパーくんがいてテレビで見るより可愛くてテンションが上がる。
「朝陽っ、ありがと!」
「おぉ。あまりはしゃぐと転ぶから、手繋いでいような」
「私子供じゃないんだけど……」
「知ってる。可愛い可愛い恋人だよ」
そんなことを言われたら恥ずかしくて、顔が熱くなっていくのがわかった。こんなみんながいる場所でそんなこと言わないでほしい。本当に恥ずかしいから……
それから雑誌の記事で見たアトラクションにたくさん乗って食べ歩きをして二人で写真を撮ったりしていればすぐに帰る時間になってしまった。
「今日はありがと、朝陽。楽しかった」
「それはよかった。じゃあ、なんか食べていくか。前行った海鮮丼のお店でもどう?」
「賛成! 楽しみ〜」
車の中でそんな話をしたりして夕ご飯を食べると帰宅したのは二十時で、私は疲れて寝てしまった。