【改稿版】明日はキミのために泣きたくない。

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「おはよう、千紘〜早いねー！！」
「菜央、おはよ。今日も元気いっぱいだねぇ」
　早い時間に出た私は、学校に着くのも早くて……1人予習というものをしていた。早くても部活の朝練の人とかいて、ビックリしたけど時間は早く過ぎてもうすぐホームルームの時間が近くなっていた。
「……菜央、私別れた」
「え、彼氏さんはなんて……」
「……『別れたくない』って言われた、キスもされちゃったけどきっと大丈夫」
　抱かれました、なんて言えない……。
「そっか。だけどこれから千紘大変だね」
「え？どうして……」
「千紘、男子から人気者だからさ……狙われるよ」
　なんで？　 人気者じゃないし。
「だってもう、ペアリングもないし……絶対、狙われるね。大丈夫、私が守るから！」
「あ、ありがとう……？」
　菜央は何かを意気込んでいたがそれがわからないまま、一日が過ぎていった。
　だけど、すぐに帰るのは嫌だったから図書室の自習コーナーに寄って学校を出たのは六時ごろだった。