【改稿版】明日はキミのために泣きたくない。
「今日は和食かぁ……美味しそう」
「美味かったよ。味噌汁」
そう言ってテレビの前でソファに座り寛ぐ朝陽は、まるでこの家に住んでるかのようだ。
「うん、確かに……って朝陽も食べたの!?」
「そうだよ」
毎日毎日図々しいな、朝陽は。まぁ、お母さんも受け入れているんだしいいのか。昔からの付き合いだもの。
「……いただきます」
「早く食べな、千紘学校遅れるよ。じゃあ行ってくる」
「うん……いってらっしゃい」
コーヒーを飲み終わったお父さんは、カップを流しに置き家を出て行った。
私がもう少しで食べ終わる時、パートの制服に着替えてその上にパーカーを着ているお母さんが机に鍵を置いた。