【改稿版】明日はキミのために泣きたくない。



「じゃあ私も出かけるからね、遅刻しないようにね」

「うん」

「朝陽くんに迷惑はかけちゃダメよ?」

「はーい」


 いつもと同じ会話をすると、お母さんは“行ってきまーす”と手を振って出て行った。


「ちぃ、早く食器片付けろよ。」

「う、うん。朝陽は休み?」


 今日は確か、非番だった気がする。念のため聞いてみれば朝陽は頷いた。


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