【改稿版】明日はキミのために泣きたくない。


 菜央の言葉がずっと木霊していて講義の内容は頭に入ってこなくて、初めてサボりというものをした。
 サボりをして、亜樹の家に行くんじゃなくて……私は朝陽の家に帰ってきた。
「ただいまー」
 靴を脱ぎリビングに向かうとなんか騒がしい……。誰か来てるのかな?
 そういえば玄関靴があった様な気がするけど。
「あれ、千紘。もう帰ってきたの? まさかサボり?」
「えっ、いや……」
 朝陽ともう1人、体格の良さそうな男性がいてとてもニコニコしている。
「千紘、こちら俺の上司の山内さん。で、こいつが幼なじみの千紘です。」
「はじめまして、山内です。」
「はっ、はじめまして……千紘です。いつも朝陽がお世話になってます」
 いやいやいや、何言ってんの……私。彼女でもないのに。その後は、早いご飯を食べ朝陽はお酒を飲んだため……寝てしまった。
 だから山内さんと2人きり。

< 73 / 87 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop