【改稿版】明日はキミのために泣きたくない。


 講義が終わり、今日はサボらずに普通に1日を過ごしたが亜樹には全く会わずに夕方になった。
「千紘〜私、綾とデートだから帰るね」
「うん、バイバイ。気を付けてね」
 菜央と別れて亜樹と待ち合わせのカフェテリアに行くともうすでに席に座る亜樹がいた。
「お、お待たせ……っ」
「うん、とりあえず座りなよ」
 亜樹の前に座るけど……私、何を話すんだっけ。それ考えてなかった。山内さんに言われて動揺して、それで……。
「ねえ、千紘……俺から話していいかな?」
 亜樹の言葉に頷くと、「ありがとう」と言いコーヒーを一口飲む。
「千紘、別れよっか」
 そう、静かに亜樹は呟く様に言った。

< 82 / 87 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop