ただいま配信中!~年上幼馴染は人気Vtober~
BGMは好評だった。
配信のために私の部屋は使われていたので、私はリビングでスマホから配信を見た。
気恥ずかしくてIZUの配信は時々しか見ないけれど、もちろんそわそわしてしまった。
ついにBGMが流れたときは色々コメントが流れてきた。
『この曲、好き~!』
『IZUくんも前、歌ってたよね』
そんなものが主だったけれど、その中でひとつ。
『ピアノっぽいけど、どこの音源ですか?』
書き込んだひとは、なんの気なしだっただろう。
私だとわかったはずなんてないのに、どきんっとしてしまった。
名前も存在も出さない約束だけど、別の意味でどきっとしてしまうことを、IZUは言った。
「おお、音楽詳しい子かな? これは個人的にオーダーしたやつだよ」
個人的に。
オーダー。
あのときのやりとりを思い出して、私は照れくさくなった。
私のピアノを認めて、ほめてくれて、それで頼んでくれた。
とても嬉しいことだったから。
『へー!』
『プロピアニスト?』
コメントは普通に流れる。
内容もほめるものだったから、私はほっとした。
推しているVtoberが使っているものを下手だななんて言わないだろうけど、それでも好意的に受け止められたようだから。
配信のために私の部屋は使われていたので、私はリビングでスマホから配信を見た。
気恥ずかしくてIZUの配信は時々しか見ないけれど、もちろんそわそわしてしまった。
ついにBGMが流れたときは色々コメントが流れてきた。
『この曲、好き~!』
『IZUくんも前、歌ってたよね』
そんなものが主だったけれど、その中でひとつ。
『ピアノっぽいけど、どこの音源ですか?』
書き込んだひとは、なんの気なしだっただろう。
私だとわかったはずなんてないのに、どきんっとしてしまった。
名前も存在も出さない約束だけど、別の意味でどきっとしてしまうことを、IZUは言った。
「おお、音楽詳しい子かな? これは個人的にオーダーしたやつだよ」
個人的に。
オーダー。
あのときのやりとりを思い出して、私は照れくさくなった。
私のピアノを認めて、ほめてくれて、それで頼んでくれた。
とても嬉しいことだったから。
『へー!』
『プロピアニスト?』
コメントは普通に流れる。
内容もほめるものだったから、私はほっとした。
推しているVtoberが使っているものを下手だななんて言わないだろうけど、それでも好意的に受け止められたようだから。