ただいま配信中!~年上幼馴染は人気Vtober~
「セミプロってやつかな。将来プロデビューすると思うよ」

 なのにIZUがそう言ったのが、私を仰天させた。

 セミプロ?

 将来デビュー!?

 そんなことはない、セミプロ……つまりプロ候補なわけはないし、それにピアニストはまだなりたいなと思っているだけだ。

 なのにそんなふうに言ってくれた。

『えー、すごーい!』

『IZUくん、すごいひとと知り合いなんですね!』

 私の動揺は知るはずがないから、コメントも好意的だった。

 まさか自分がそんなふうに言ってもらえるとは思わなかった。

 頬が熱い。

 それは先日、出雲くんと接近してしまったのとは別の意味で、だ。

 私が動揺しているうちに、IZUは「ここらへんが好きなんだ」とメロディを口ずさんで、私はまたくらっとしてしまった。
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