ただいま配信中!~年上幼馴染は人気Vtober~
 でも次に出雲くんに言われたことに、違う気持ちがそこへ生まれた。

「みゃうちゃんにおやつあげると、こんな感じだったなって思い出して」

 みゃうちゃん……。

 確かにまぐろを固めたおやつが大好きで、差し出すと、いつもあーんって口を開けて、かわいかった。

 頬張ってもぐもぐするところもかわいかった。

 確かにそうだけど……。

「わ、私は猫じゃないよ!?」

 口の中のお菓子を飲み込んでから、やっと言い返した。

 私はみゃうちゃんどころか、猫でもなんでもない。

 子どもどころじゃないだろう、こんなの。

 からかって!

 そう思ったのに。

「かわいいのは同じだからいいだろ」

 出雲くんにしれっと言われてしまった。

 私は別の意味で固まった。

 一体、なにを言われているのだろう。

 多分、子ども扱いでも、猫扱いでもなかったのだ。

 それじゃ、一体なに……。
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