ただいま配信中!~年上幼馴染は人気Vtober~
歌はピアノに乗せて
合唱コンクールはやっぱり私が伴奏になった。
すぐに歌う曲も決まって練習がはじまった。
それほど難しい曲ではない。
でも完璧に弾くために、家でも毎日練習するようになった。
でも不思議なのは、防音の部屋だから外には聞こえないはずなのに、練習していると出雲くんが「今、いい?」と訪ねてくるのがよくあることだ。
どうしてわかるんだろう。
一回聞いてみたけれど「なんとなく、雰囲気で」としか返ってこなかった。
私はますます首をひねったけれど、それより重要なことがあった。
出雲くんはそういうとき、私の部屋で、私の練習の様子を聴いているのだから。
聴かれても困らないけれど、ただ、どきどきしてしまって困るのはある。
うしろから出雲くんの気配が伝わってくる。
弾く曲だけではなく、私が弾く姿も見られている。
そう自覚すると、到底集中できそうにないので、私は意識して楽譜と鍵盤に気持ちを向けなければいけなかった。
すぐに歌う曲も決まって練習がはじまった。
それほど難しい曲ではない。
でも完璧に弾くために、家でも毎日練習するようになった。
でも不思議なのは、防音の部屋だから外には聞こえないはずなのに、練習していると出雲くんが「今、いい?」と訪ねてくるのがよくあることだ。
どうしてわかるんだろう。
一回聞いてみたけれど「なんとなく、雰囲気で」としか返ってこなかった。
私はますます首をひねったけれど、それより重要なことがあった。
出雲くんはそういうとき、私の部屋で、私の練習の様子を聴いているのだから。
聴かれても困らないけれど、ただ、どきどきしてしまって困るのはある。
うしろから出雲くんの気配が伝わってくる。
弾く曲だけではなく、私が弾く姿も見られている。
そう自覚すると、到底集中できそうにないので、私は意識して楽譜と鍵盤に気持ちを向けなければいけなかった。