英雄となった騎士は置き去りの令嬢に愛を乞う
「シャーロット・ウォルトン嬢、私、ヴィクター・クスフェアは生涯あなたを愛すると誓います。どうか、私と結婚してください」
「ヴィクター! えぇ、えぇ、あなたと結婚します」
ことばにつかえながらも、シャーロットはヴィクターのプロポーズに応えた。何度も夢にまで見た、ヴィクターからの求婚が現実のものとなる。ヴィクターはシャーロットの手の甲に口づけをすると、スッと立ち上がった。
「嬉しい、本当のことなの?」
「お嬢さま、ここは祈りの間ですから、今のことばで神に結婚を誓ったことになります」
「そ、そうね」
すると一枚の紙を取り出したヴィクターは、祭壇の前にシャーロットを引き寄せて宣誓書にサインをする。
「ここに名前を書いてください」
「え、えぇ」
感動で胸がいっぱいのシャーロットは、言われるままにサインをする。すると書き終わった宣誓書を丁寧に折りたたんだヴィクターは、懐に大切そうにしまった。
「それはどうするの?」
「後ほど、皇宮に送ります。ウォルトン伯爵が証人なので、無事に結婚申請は受理されるでしょう」
「えっ、それって、結婚宣誓書だったの?」
「はい」
「てっきり婚約なのかと思っていたわ」
ヴィクターは驚いた顔をしたシャーロットを引き寄せると、顎に手を添えて上を向かせた。奥に熱を持った瞳が見つめている。
「ヴィクター! えぇ、えぇ、あなたと結婚します」
ことばにつかえながらも、シャーロットはヴィクターのプロポーズに応えた。何度も夢にまで見た、ヴィクターからの求婚が現実のものとなる。ヴィクターはシャーロットの手の甲に口づけをすると、スッと立ち上がった。
「嬉しい、本当のことなの?」
「お嬢さま、ここは祈りの間ですから、今のことばで神に結婚を誓ったことになります」
「そ、そうね」
すると一枚の紙を取り出したヴィクターは、祭壇の前にシャーロットを引き寄せて宣誓書にサインをする。
「ここに名前を書いてください」
「え、えぇ」
感動で胸がいっぱいのシャーロットは、言われるままにサインをする。すると書き終わった宣誓書を丁寧に折りたたんだヴィクターは、懐に大切そうにしまった。
「それはどうするの?」
「後ほど、皇宮に送ります。ウォルトン伯爵が証人なので、無事に結婚申請は受理されるでしょう」
「えっ、それって、結婚宣誓書だったの?」
「はい」
「てっきり婚約なのかと思っていたわ」
ヴィクターは驚いた顔をしたシャーロットを引き寄せると、顎に手を添えて上を向かせた。奥に熱を持った瞳が見つめている。