モテ男が私に溺愛？

　お昼休みになり、学食に行った。
　栞は午後の講義はなく帰って行ったため、一人で食べることにした。

　学食で定食を食べていると、声をかけられた。
「純菜ちゃん。ここいい？」
　山崎くんだった。言いながら、座っていた。

「嫌です。っても、もう座ってるじゃん。」
　
　山崎くんは笑って、そのまま食べ始めた。

「なんか用ですか？」
　無言ってのも気まずいため、話しかけた。

「しゃべってくれた。用はないよ。ただ、一緒にごはん食べたかっただけ。」
　
「あっそ。」
　冷たく返した。
　しかし、照れていた。