モテ男が私に溺愛?
「え?」
 必死に支えて、倒れるのは阻止した。

 山崎くんの身体は熱かった。
「山崎くん、大丈夫?」
「うん。大丈夫。」
 立ち直そうとしたが、足に力が入っていなかった。

「大丈夫じゃないよ。家どこ?」
 ちょうど、タクシー乗り場に近かったため、支えながら歩き、タクシーに乗った。

 山崎くんはぐったりしていた。
 汗もたくさんかいていて、暑い。

「いつからあそこにいたの?」
「朝から。」
「昼ごはんは?」
「食べてない。」
「馬鹿なの?」
 熱中症だとわかった。
 今日は、真夏日。あんなとこにいたら倒れる。
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