モテ男が私に溺愛?
「あーウザ。」
 山崎優磨は、イライラした様子で言った。

私は、それを黙って見過ごすわけには行かなくなり、つい彼を呼び止めた。

「ちょっと、今のはないんじゃない?」
 彼の前に立った。

「誰?あんた。」
 彼は私を睨みつけてきた。

「私は、大学3年の高橋純菜。
 もう少し言い方あるでしょ?せっかく好きって言ってくれてるのに、有難いと思わないの?」
 私は、はっきり自分の思いを言った。

「思わない。ウザイだけ。」
 彼の言葉に、私はイラッとしてしまい、

『バチン。』
 頬を引っ叩いてしまった。
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