処刑直前の姫に転生したみたいですが、料理家だったのでスローライフしながら国民の胃袋を掴んでいこうと思います。
自分が過ごす部屋は、見張るためという名目で、なぜかクランクと一緒だ。
クランクも普段はしっかりと仕事をしているようで、留守が多かった。
部屋に一人でいても暇なので、わたしはノーティワンの時と同様、調理場に居座ったり、城周辺の食料探索に精をだしていた。
デリクリエンツの本拠地は、二つ山を超えた場所にある。
よってノーティ・ワンとは気候も違い、雨が多かった。
空気はじめじめしていて、アマゾンのジャングルにいるような気分だ。
それゆえノーティ・ワンにはない食材がたくさんあり、なんとかして持ち帰りたい。
三週間ほど過ごしてみて、気がついたことがある。
デリクリエンツは雨が多く、日照時間が少ない。
根枯れを起こしたり、作物が育たないことが多いようだ。
見たところ、葉物の野菜も葉が小さくスカスカだし、その他の野菜も小ぶりだ。飢饉とまではいかないが、少しでも雨のバランスが崩れると、食糧難になるのは目に見えていた。
「こっちの雨雲を、ノーティ・ワンに流せたら最高なんだけどなぁ」
「なんか言ったか?」
クランクも普段はしっかりと仕事をしているようで、留守が多かった。
部屋に一人でいても暇なので、わたしはノーティワンの時と同様、調理場に居座ったり、城周辺の食料探索に精をだしていた。
デリクリエンツの本拠地は、二つ山を超えた場所にある。
よってノーティ・ワンとは気候も違い、雨が多かった。
空気はじめじめしていて、アマゾンのジャングルにいるような気分だ。
それゆえノーティ・ワンにはない食材がたくさんあり、なんとかして持ち帰りたい。
三週間ほど過ごしてみて、気がついたことがある。
デリクリエンツは雨が多く、日照時間が少ない。
根枯れを起こしたり、作物が育たないことが多いようだ。
見たところ、葉物の野菜も葉が小さくスカスカだし、その他の野菜も小ぶりだ。飢饉とまではいかないが、少しでも雨のバランスが崩れると、食糧難になるのは目に見えていた。
「こっちの雨雲を、ノーティ・ワンに流せたら最高なんだけどなぁ」
「なんか言ったか?」