私を見て、私を愛して
ショッピングモール内のお店をまわっていると、お腹がぐうっと音を立てた。

携帯で時間を確認すると、正午を過ぎていた。通りでお腹が空くわけだ。

3人は昼食を食べるために、フードコートに向かった。

たくさんのお店が営業しているフードコートは、一段と人が多かった。

他のフロアと比べると、一層ガヤガヤしている。

家族連れが多くて、3人で座れる席は埋まっている。

席を探しながら、フードコートを歩いていると、ちょうど1組の家族が席を立った。

ゆか子たちは、タイミング良く席に座ることができた。

友也が行きたがっていたヒーローショーは13時に開演だ。

その時間までに昼食を終えないといけない。

「ともくん、何食べたい?」

「あれ!」

そう言って友也が指差したのは、うどん屋さんの看板だった。

「うどんがいいの?」

「うん!」

ゆか子は友也と手をつないで、うどんを買いに行くことにする。

その間、洋樹は荷物番だ。
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