月下の恋人…missing
慟哭
『ちゃんと戸締まりしろよ。後…』
「もう何回も聞いたよっ!大丈夫だって!光にぃ」
ドラマの地方ロケで、二人っきりになってから離れて過ごす初めての夜
飲みをこっそり抜け出して電話中。
必要以上に心配する俺をまゆは呆れて笑っていた。
「もう子供じゃないんだし大丈夫だよ」
『解った。明日はなるべく早く帰るから』
一人にしておくのは本当に心配で真上の月を見上げて
゛早く明日になれ゛と願う
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慟哭