月下の恋人…missing




『泣くなよ――…』





えっ―――…!?



聞き慣れた声に顔を上げると、いつもの優しい笑顔に見つめられていた。



ステージと一列目の距離は空いてなくて



私の目の前でしゃがみこんで座る光にぃの手の平が、そっと私の頬を包む。




光にぃ……?




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