月下の恋人…missing



子供をあやすように抱っこされたまま゛よしよし゛と頭を撫でてくれる。





『淋しがり屋さんですね―――まゆさんは』


「…そんな事ないもん」



『そんな事あるよ。』



「光にぃ。酷いよぉ」


『じゃあ――――…』




子供扱いされて、ムスッと尖らせた唇に


クスッと笑いながら光にぃの人差し指が゛シーッ゛とフタをした。





『そんな泣き虫な淋しがりやさんに、お兄さんが良いものをあげよう』





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