月下の恋人…missing
隣で興奮する美姫の声が遠くに聞こえる。




光にぃ――――…




びっくりしたのは私のほうで呆然としたまま


まだ光にぃの温もりが残る頬に自分の手の平を重ねた。




「美姫……私帰るね。ごめん。」



『ちょっとまゆどうした?!』



「具合が悪いっぽいって言うか…。」



『具合が悪いっぽいって――あっ!まゆ…ちょっと…』



「美姫ごめんね!」




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