月下の恋人…missing
冷たい雨
『まゆちゃん、ご飯できたわよぉ♪』
「は―――い」
満面の笑みで振り返る光彦ママに笑顔を返す。
上手に笑えてるかな…
「…美味しそうだねっ」
不安になって、うつ向きながら食卓に着いた。
あれから数日―――…
あの日以来、あの話はなく、両親からの連絡もないままに
いつもどうりに振る舞ってくれる光彦ママに感謝しながら
複雑な日々を送っていた。
『あっ…夕刊取るの忘れてた』
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冷たい雨