月下の恋人…missing



気持悪くなって、クシャクシャに丸める。




誰が……どうしてこんな事を?




頭の中が真っ白になって、何も考えられなくてボーッと玄関に立ち尽くしていた。





『まゆちゃ――ん?!』





帰って来ない私を心配する声が聞こえて、我に帰って




(行かなくちゃ……)




丸めた便箋を急いでジーパンのポケットに突っ込む。





『まゆちゃん?』


「ッ…今行きます―――」




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