月下の恋人…missing
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「はいはい、着きましたよ~!二人とも起きて下さ~い!」
『ん………』
タケシの声で目を覚ますと、辺りはすっかり暗くなっていた。
『まゆ…まゆ。起きて』
「あ…タケシさんごめん。寝ちゃった」
俺の肩にもたれて眠っていたまゆを起こすと、第一声がタケシに向けられて、俺は少しムッとする。
まぁ…でも寝起きの顔も可愛いから許してやるかぁ。
「光彦さん。ニヤけてます」
『うっせぇ…ここ何処だよ?』
「穴場ですっ♪」