月下の恋人…missing
『よしっ。じゃあ行くか。』
「行くって何処に?」
『ピクニック。』
「ピクニック?」
『うん。ピクニック。ほら早く着替えて。』
張り切った光にぃは楽しそうに着替え始めて、せかされて外に向かった。
ピクニックって何年ぶりだろう。
普段は外で逢えないから、こうして太陽の下で一瞬に過ごしてるだけで
本当に幸せだよ。光にぃ。
手を繋いだまま見上げた光にぃは本当にキラキラとかっこよくて
こんな人が私の彼氏なんだなぁ…と思うと不思議な気持ちだった。
『ここでいっか。』
しばらく歩くと湖があってベンチに座ってサンドイッチを食べた。
『前さぁ、夏休みどっか行こうなって言ったの覚えてる?』
「うん。覚えてるよ。」
『でもこれじゃあタケシに借りって感じだな。悔しいけど。』
「あはは。でも光にぃとピクニック出来て嬉しい。」
『俺も嬉しい~』
ギューって抱きしめられて頭を撫でられてチュってキスされて。
『ヤバい。外でチューって興奮するかも。』
ボソッっと呟いた光にぃはだんだん本気モードになって来る。
「……光にぃ。駄目だよ…ん…」
漏れそうになる吐息をキスでふさがれて、そのまま首筋にキスされてクラクラしてきた。