月下の恋人…missing



背中に光にぃの体温を感じた。



ぎゅっと眼を閉じてるけど、光にぃがすぐ横に腰かけているのを感じて



どうしていいか解らずにそのまま寝たふりを続ける。




『寝ちゃったか……』



髪を撫でる手も、呟く言葉も優しくて、いつもの光にぃじゃないみたいで




゛近くて遠い世界゛




何故か悲しい言葉がふと頭を過って――…



光にぃはそんな私の気持も知らずに言葉を紡いで行く。





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