月下の恋人…missing



切ない呟きは、一階から呼ぶ光彦ママの大声で掻き消されて




『…おやすみ』




夢のような時間は呆気なく幕を閉じた。




『続きはまた今度な…』




クスッと笑いながらドアが閉まる音と同時に聞こえた声も


やっぱり何処までも優しくて…


光にぃが居なくなった後も起き上がる事が出来ずに


そのままうずくまって泣いていた。





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