月下の恋人…missing
先月、両親の海外転勤が決まった時に、迷わずにこっちに残る事を決めた、光彦ママの一言。
今は橘邸にお世話になって、好きな人と同じ屋根の下。
叶わない恋を抱えながら、最後の高校生活を送っている。
(ハァ―――…)
ステージを見ると――
白いスーツに身を包んだ光にぃは、キラキラと輝いて普段とは別人で
やりきれなさにまたうつ向いてしまう。
『これやるよ。俺様が良く見える一番前の席~♪』
「行かないし…いらない」
『けっ!可愛くねぇヤツ。後悔すんなよ!』