月下の恋人…missing
「これ…どうしたの?」
『適当に切ってよ。適当に』
「適当にって……」
まゆは袋の中を覗いて首を傾げていた。
『今日は屋上でバーベキュー大会やりま~す♪』
「二人っきりで?!」
『そうだけど』
゛どうだ゛と胸を張る俺をよそに何故か勢い良く笑い出した。
『何か変……?』
「ううん。嬉しいよっ。光にぃっ!」
アイツまだ笑ってる。もっと喜んでくれると思ったんだけどな。
まぁお前が笑顔でいてくれるなら別にいいけどね