◇貴方は俺だけの【極上】シュガー◇
「いや、本当可愛かったんだよ。俺のタイプど真ん中でさ、笑顔が可愛いんだけど、クールっていうか何でもこなしちゃう系の人っていうの?」

「知らねーよ。お前のタイプとか。」

「お前に弁当くれた子って、そういう感じの子じゃなかったよな!?な!?」

どういう?…

顔は整ってて、背は高いし、清潔感もあってすげえモテそうだった。

何でも一生懸命な感じで好感も持てる。

笑顔は可愛いが、乾が言うようなタイプではなかった。

その前に、あいつ男だしな…


「お前のタイプの子じゃなかったぞ。」

「良かったー」

「何が良かったんだよ。」

「俺のタイプの子が、こんな疲れてくたびれたおっさんに敢えて弁当くれるとかドラマみたいことがなくて。」

「誰が疲れてくたびれてるだ。営業全力投球で燃え尽きたんだよ。
もういいから飯食えよ。俺より食べ終わるの遅かったら先会社戻るからな。」

「食うからそんなに急かすなよ。」

そう言って、乾は急いで弁当の中身を片付け始めた。



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