好きでいてもいいですか

俊が席を外すとシラフの恭介が口を開く。
「優晴、お前美玲ちゃんはたぶんお前のこと好きだぞ。」

「この前告白された。返事はしてない、というか逃げられた。」

「やっぱりな、早く気持ち伝えてあげれば?」

と簡単にいう恭介に

「俺はお前らと身分が違いすぎんだよ。
美玲にはふさわしい人がいると思うから。」

とお皿を洗いながらいう。
他にお客さんがいなくてよかった。
こんな個人的な話聞かれたくないし…。

「俺の婚約者も令嬢とかでないから同じこと言ってたよ。
気にするなとは言えないが、気持ちは伝えたほうがいいと思うよ。」

恭介が言うと説得力があるというか…
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