好きでいてもいいですか
ものの数分で私のアパートに到着。
部屋まで送ってくれたので、
そのころには私の涙も少し落ち着いていた。
「じゃ、優晴君ありがとう。
またね。」
と彼を見送ろうとすると
「美玲ちゃん、どうして泣いてるの?
さっきの怖かった?」
と心配そうに聞いてきた。
「ううん、もう大丈夫。」
優晴君が好きだから、妹としか見られてなくて悲しいですなんて言えない。
優晴君は何か言いたそうだったが
「そっか、じゃあきっちり戸締りするんだよ。」
おやすみとだけ言って帰って行った。