この政略結婚に、甘い蜜を〜溶けるような夜を共に〜
「すごい人ですね」

「うん。とても賑わってるね」

日本人だけでなく、海外からの観光客でも通りは賑わっている。零は華恋の手を握る力を少し強め、華恋は胸を高鳴らせながらその手を握り返す。

「華恋、何が食べたい?」

零に訊かれ、華恋は少し考える。国際通りにはたくさんの飲食店があり、おいしい食べ物が揃っている。特にお腹が空いていると、どれも魅力的に見えてしまう。

「沖縄そばが食べたいです」

華恋が沖縄そばのお店を指差して言うと、零は「了解!僕も食べたかったんだ」と微笑む。店内は幸いにも空いている方だったため、すぐに席に案内され、沖縄そばを食べることができた。

「おいしかったね」

「はい。お肉も麺もおいしかったです」

お昼を済ませた後は、このまま国際通りを歩くことにした。賑やかなこの通りには、目を引くお店がたくさんある。華恋と零は気になったお店に入り、買い物を楽しむことにした。

「このサンダル、すごく履き心地がいいね」

「色もたくさんあって、おしゃれですね。ビーチを歩くのによさそうです」
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