この政略結婚に、甘い蜜を〜溶けるような夜を共に〜
お揃いのフィッパービーチサンダルを買い、家族へのお土産としてちんすこうや海ぶどうなども買った。
「零さん、ここのお店に入ってもいいですか?」
おしゃれな看板のお店を見つけ、華恋は零の袖を引く。零は「いいよ、行こっか」と言いながらニコリと笑った。
「華恋、前はおしゃれなお店に入りたがらなかったのに、いい意味で変わったよね」
「零さんのおかげですよ。零さんが私に自信を取り戻してくれたんです!」
華恋が零を見上げると、零の顔は一瞬にして赤く染まる。そして、片方の手で零は顔を覆った。
「可愛いこと言わないで。今すぐ抱き締めてキスしたくなるから……」
「えっ、すみません……」
零の瞳には、熱がこもっているように華恋には見えた。その熱がただ「キスをしたい」というものなのか、「体を重ねたい」という欲望なのか、華恋にはわからない。だが、互いの心音が速くなっていることはわかる。
(零さんも同じ気持ちだといいな)
「零さん、ここのお店に入ってもいいですか?」
おしゃれな看板のお店を見つけ、華恋は零の袖を引く。零は「いいよ、行こっか」と言いながらニコリと笑った。
「華恋、前はおしゃれなお店に入りたがらなかったのに、いい意味で変わったよね」
「零さんのおかげですよ。零さんが私に自信を取り戻してくれたんです!」
華恋が零を見上げると、零の顔は一瞬にして赤く染まる。そして、片方の手で零は顔を覆った。
「可愛いこと言わないで。今すぐ抱き締めてキスしたくなるから……」
「えっ、すみません……」
零の瞳には、熱がこもっているように華恋には見えた。その熱がただ「キスをしたい」というものなのか、「体を重ねたい」という欲望なのか、華恋にはわからない。だが、互いの心音が速くなっていることはわかる。
(零さんも同じ気持ちだといいな)