整理整頓
第二章 モンスーンと太陽

DJ tofu④

9時に会社に到着した。

今日一日のスケジュールを確認した。

僕の元へ上司がやってきた。

「申し訳ないんだけどお昼についてきて欲しい営業先があるの。時間が空いてたりするかしら?」

彼女は申し訳なさそうに言った。

どうやら営業先の経理担当が事細かく商品の性能や仕様を聞いてくるらしく、比較的知識の多い僕を連れて行きたいとのことだった。

午後のスケジュールはさほど埋まっていなかったので一緒にお昼ご飯を食べ、そのまま向かうことになった。

ありがとう。

彼女はそう言うと待ち合わせ場所の喫茶店と時間を伝え仕事に戻って行った。

午前中はラジオ局にOA機器の設置予定があった。

ラジオ局に入るとDJ tofuとマナミが二人で写ったポスターが貼ってあった。

そういえば最近彼らのクラブに行ってなかった。


事務所まで行くと若い男性に設置場所を案内された。

彼は愛嬌も良く好印象のある喋り方だった。

企画を話しあうスタッフもいれば、ラジオパーソナリティと打ち合わせをしているスタッフもいた。

見たことのあるラジオパーソナリティもいた。

1時間ほどで設置が終わり責任者に動作確認、使用説明、最後にサインをもらった。

時間があったので辺りを見渡し他の機器の入れ替えを営業した。

カタログを見せながら説明を行うと、近々また連絡するとのことでパンフレットを渡して事務所を出た。

廊下を歩いていると会議室にtofuの姿が見えたが、あまり不審な動きをすると怪しまれると思ったので素通りして出ていった。


約束の12時まで少し時間があったが早めに喫茶店に入りアイスコーヒーを飲むことにした。

カタログを見ながら午後の営業先でどういう質問をされるのかを考えていた。

しかし僕達は生産者側ではないので答えられることにも限界はあるのだ。
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