君との恋を忘れたわけじゃないから。
彼の気持ちを聞いて、目の前が真っ暗になる。
でも、何となくわかった。私の愛が、重かったのかなって。
好きすぎて、気持ちが追いつかなくなったんだ。
「うん………わかった。」
私は、別れを受け入れる。この選択がきっと正しい。彼のことを考えると、これが正解なのかもしれない。
まだまだ未熟な私は、別れる選択しかないんだ。
「ほんとに自分勝手でごめん。でも………本当に君のことが好きだった。心から愛していた。言い訳にしか聞こえないかもしれないけど………運命の人だと思った」
「…………知ってるよ。私もそう思ったもん」
最初に君を見た時、一目惚れした。優しそうな目、柔らかく笑いかける笑顔。何をとっても素敵な人で。
君と両思いになれて、付き合えたことが奇跡なんだよ。
「ふっ………。そうか。出会った頃から変わらないな、君は」
優しく笑う君は、どこか切なげで。