へっぽこ召喚士は、もふもふ達に好かれやすい 〜失敗したら、冷酷騎士団長様を召喚しちゃいました〜




 首を傾げるミアに、ユネスはなんでもないよと小さく微笑む。



「ところで、今から休憩かな?」


「はい。そのつもりでした」


「休憩が終わったら、良かったらこの子の訓練の見学に来る?」



 自分以外の他の騎士達が魔獣達と関わっている姿は見たことがなかったミアは、その提案に食いつくように頷いた。



「是非!参考にさせて貰いたいです!」


「息抜きのつもりで誘ってみたんだけど、なんか凄い気合い入ってるね。じゃあ、休憩が終わったら訓練所までおいで。待ってるから」



 そう言って一足先に獣舎を去っていくユネスを見送り、ミアは急いで騎士舎の食堂へと向かった。

 休憩が重なったシュエルや、顔馴染みの騎士達と共に食事を囲む。

 食堂の女将さんの作る栄養満点の美味しい昼食を頬張り、お腹の虫も落ち着いた所でシュエルの案内の元、ミアは初めて訓練所へと足を運ぶ。

 シュエルは午後の鍛錬へと向かい、ミアは言われた通りの道を進むと訓練所へとたどり着く。騎士達の訓練所の横に、魔獣達専用の訓練場が設けられ、そこにクーシーに訓練をさせているユネス達を見つけた。







< 64 / 202 >

この作品をシェア

pagetop