ゲームを通して出逢った彼
 夜にも、SNSのメッセージは来ていた。
「お疲れ様。」

 22時半頃、アパートに帰りメッセージを読んだ。
「お疲れ様。もう寝てるかな?夜分にごめんね。」
 すぐに返信がきた。
「まだ、起きてるよ。寝るのは早くても12時すぎだから。」
「そうなんだ。」
 
 普通に、現実でも、しょうくんと会話ができる。楽しいし、幸せ。
 ゲームアプリ内で知った情報しかないしょうくんに恋してるのが、よくわかる。

 私の気持ちに歯止めが効かなくなってきた。
 しかし、積極的ではない私は、SNS上だけの会話でも十分だった。
< 28 / 52 >

この作品をシェア

pagetop