ゲームを通して出逢った彼
 男の人は、高身長でスラーっとしていた。
 黒のジャケットは着ているが、中は白のセーター。ブラウンのスラックにスニーカー。
 かっちりしてるようで、抜け感があって、さわやかなイメージ。
 俗に言うイケメン。

『本当にこの人かな?違ったらはずかしいけど、ほかにいないし、声をかけてみよ。』

 勇気を出して、男の人に近づいた。
 声をかけようとした瞬間、男の人が近づいてきて、声をかけてきた。

「いおり?」
「こんばんは。そうです。」
「しょうです。よかった。違ったら恥ずかった。」
「車に乗る?」
「はい。」
 しょうくんは助手席のドアを開けてくれた。
「ありがとう。」
 紳士的なことをされたのは初めてだった。
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