ゲームを通して出逢った彼
 お風呂に入り、今日のことを思い返してみた。
 嫌なところなんて、何一つなかった。
 むしろ、楽しかった。
 もっと一緒にいたいと思うほどだった。

 しょうくんは、外面だけを見て、好きになってくれた。だから、きっと、これ以上、先に進んだら嫌われる。
 部屋は汚いしだらしないし、好きなものはビールとおつまみ。
 女として落ちてる。

 悩んでも悩んでもわからない。
 今更、ずっと外面を保てる自信もない。

 そんなことを考えながら眠りについた。
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