君と、共に。(仮)
「あっ、あの! すみませんっ」
沙弥と二人で新入生を眺めていると、保護者らしき人に声をかけられた。
「はい。何でしょうか」
沙弥がスッと前に出て、その人に笑いかける。
「この学校の生徒さんですか? もしよければ、写真を撮って頂けないでしょうか……」
その女性の手には、スマホが握られていた。
そして、『私立 日向丘高等学校 入学式』と書かれた看板の横で、その女性に、「おかーさんっ、早くっ」とせかしている子達がいた。
「はい、そうです。喜んで」
初対面の人と堂々と話している沙弥が、とてもかっこよく見えた。
その後、沙弥は慣れた手つきで写真を撮り、とても楽しそうにしていた。
「ありがとうございました。おかげで助かりました。本当にありがとうございました」
「いえいえ、このくらい……。喜んでいただけてなによりです。ご入学おめでとうございます」
またまたその後、入学式に出るために校舎の中へ入る家族を、二人で見送った。
沙弥と二人で新入生を眺めていると、保護者らしき人に声をかけられた。
「はい。何でしょうか」
沙弥がスッと前に出て、その人に笑いかける。
「この学校の生徒さんですか? もしよければ、写真を撮って頂けないでしょうか……」
その女性の手には、スマホが握られていた。
そして、『私立 日向丘高等学校 入学式』と書かれた看板の横で、その女性に、「おかーさんっ、早くっ」とせかしている子達がいた。
「はい、そうです。喜んで」
初対面の人と堂々と話している沙弥が、とてもかっこよく見えた。
その後、沙弥は慣れた手つきで写真を撮り、とても楽しそうにしていた。
「ありがとうございました。おかげで助かりました。本当にありがとうございました」
「いえいえ、このくらい……。喜んでいただけてなによりです。ご入学おめでとうございます」
またまたその後、入学式に出るために校舎の中へ入る家族を、二人で見送った。