君と、共に。(仮)
第2章
 高校2年生になって3週間になった。
 私はというと、そこそこクラスでうまくいっていると思う。
 元々1年生の時に知り合った子が多かったし、なにより沙弥と同じクラスになれたから。
 今年初めて同じクラスになった子たちとも、仲良くなれるといいなぁ。
 とはいっても、私は大人数でわいわいするのはちょっと得意ではないからなぁ。
 今は、沙弥が居れば充分かな。

 そういえば……、と思い自分の部屋のベッドの上でLAINを開く。
 今年から同じクラスになった和泉(いずみ) こなたくんは、1年生の頃から人気者だったのか、私でも名前を知ってたなぁ。
 まだ3週間しか彼のことは知らないけど、すごくコミュ力が高くて、クラスの中心って感じ。
 うるさいとかじゃなくて、明るいというか、クラスの太陽みたいな人。
 私はあまり前に出るのが得意じゃないから、尊敬するなぁ。

 なんて一人で考え込んでいたからなのか、ふと見た時計の針は10時をさしていた。
 あっ、やば。早く明日の準備して寝よ。
 そう思い、明日の時間割を見る、と。
「う、嘘……」
 明日から5月に入る。それはすなわち、「席替え」というイベントが起こる!
 4月の最初の席は沙弥が隣だったからいいとしても、もし離れたらどうしよう……。
 クラスの仲は悪くないとはいえ、私の壊滅的なコミュ力が足かせになってるぅぅぅ。
 沙弥とずっと一緒がいい! けど、これはもう抗えない運命であって……。

 私、明日大丈夫かなぁ……。
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