貧乏大家族の私が御曹司と偽装結婚⁈
中は書斎、と言われるだけあって、壁一面本が並んでいる。でも、想像と違うのは、そこにあるインテリアだ。
なんか、秘密の花園のつぎは……。不思議の国?
白を基調とした家具に、アンティーク調のテーブルと椅子。ところどころ置かれているウサギにネコ。私はつい、可愛いらしいそちらに目を奪われていた。
「帰りました」
主任がそう声を掛けると、向こう側から本を閉じた気配がした。
「おかえりなさい。創一さん」
私はその声「ん?」となる。主任の影に隠れていてよく見えなかった私は、後ろから顔を覗かせた。
「あら、いらっしゃい、朝木さん」
立ち上がりそう言うその人は、品のいいオフホワイトのスーツ姿。その、見慣れた服装の、よく知った顔に私は驚く。
「えっ⁈ 教授⁈」
私は不思議の国に迷い込んだ主人公のように、ポカンとしていた。
なんか、秘密の花園のつぎは……。不思議の国?
白を基調とした家具に、アンティーク調のテーブルと椅子。ところどころ置かれているウサギにネコ。私はつい、可愛いらしいそちらに目を奪われていた。
「帰りました」
主任がそう声を掛けると、向こう側から本を閉じた気配がした。
「おかえりなさい。創一さん」
私はその声「ん?」となる。主任の影に隠れていてよく見えなかった私は、後ろから顔を覗かせた。
「あら、いらっしゃい、朝木さん」
立ち上がりそう言うその人は、品のいいオフホワイトのスーツ姿。その、見慣れた服装の、よく知った顔に私は驚く。
「えっ⁈ 教授⁈」
私は不思議の国に迷い込んだ主人公のように、ポカンとしていた。