貧乏大家族の私が御曹司と偽装結婚⁈
さすがに桁違いのパーティー。まもなく始まると案内され、会場に移動した私は、あまりの人の多さに圧倒されていた。
すでにあちこちで歓談している姿や、挨拶を交わす姿があちこちで見受けられる。たぶん、それぞれが会社を代表している参加者ばかりだ。うちの会社も、社長と専務が参加することになっている。その姿がないかキョロキョロと見渡すが、これだけ人がいると、簡単に見つけられそうにない。
そして、まだいっちゃんの姿も、創ちゃんの姿も見つけられないでいた。
間に合う……よね?
大丈夫だと思っていても不安になる。
さっき、教授にお会いしたときにも言われた。
『創一さんはきっと間に合います。あんなに長い時間をかけて貴女を射止めたんですから。このくらいの障害はなんでもありませんよ?』
教授にも、初恋だったのを知られていたのかと恥ずかしくなりながらも、穏やかに微笑むその顔に励まされたのだった。
「みー君。いた?」
私は人の間をすり抜けながら、一緒にいてくれているみー君のスーツの袖を引っ張る。
「うーん……。それらしい人、いないねぇ」
みー君は辺りを見渡しながら答えた。
「受付の人に確認したらわかるかも知れないけど、それじゃ不審者だしねぇ」
すでにあちこちで歓談している姿や、挨拶を交わす姿があちこちで見受けられる。たぶん、それぞれが会社を代表している参加者ばかりだ。うちの会社も、社長と専務が参加することになっている。その姿がないかキョロキョロと見渡すが、これだけ人がいると、簡単に見つけられそうにない。
そして、まだいっちゃんの姿も、創ちゃんの姿も見つけられないでいた。
間に合う……よね?
大丈夫だと思っていても不安になる。
さっき、教授にお会いしたときにも言われた。
『創一さんはきっと間に合います。あんなに長い時間をかけて貴女を射止めたんですから。このくらいの障害はなんでもありませんよ?』
教授にも、初恋だったのを知られていたのかと恥ずかしくなりながらも、穏やかに微笑むその顔に励まされたのだった。
「みー君。いた?」
私は人の間をすり抜けながら、一緒にいてくれているみー君のスーツの袖を引っ張る。
「うーん……。それらしい人、いないねぇ」
みー君は辺りを見渡しながら答えた。
「受付の人に確認したらわかるかも知れないけど、それじゃ不審者だしねぇ」