貧乏大家族の私が御曹司と偽装結婚⁈
そのあとは自然な流れで他の話題に移り、私はその話をただ黙って聞いていた。話題が、会社の近所にある美味しいランチのお店で、いつか余裕が出来たら私も言ってみたいなぁ……なんて思いながら。
ふと見ると、主任はまたスマホの画面を確認していて、しばらく指を動かしてから、画面を消してテーブルに置いた。すると今度は私のスマホが鳴り出した。
「出ればいい」
主任にそう言われて、私は慌ててバッグからスマホを取り出し画面をタップした。
『もしもーし!与織?今どこ?』
電話の向こうから、調子のいいふう君の声が聞こえてくる。
「ふう君?なんで?今日は遅くなるって言ってあったよね?」
『だから車で迎えに来た。店どこ?』
「え?お店?」
ついて来ただけだからお店の名前なんて分からず、私はどこかに書いてないかと顔を上げてキョロキョロする。
主任が察したのかお店の名前を教えてくれ、私がそれをふう君に伝えると、『じゃ、店の前にいるから早めに出てきて』と言われて電話は切れた。
ふと見ると、主任はまたスマホの画面を確認していて、しばらく指を動かしてから、画面を消してテーブルに置いた。すると今度は私のスマホが鳴り出した。
「出ればいい」
主任にそう言われて、私は慌ててバッグからスマホを取り出し画面をタップした。
『もしもーし!与織?今どこ?』
電話の向こうから、調子のいいふう君の声が聞こえてくる。
「ふう君?なんで?今日は遅くなるって言ってあったよね?」
『だから車で迎えに来た。店どこ?』
「え?お店?」
ついて来ただけだからお店の名前なんて分からず、私はどこかに書いてないかと顔を上げてキョロキョロする。
主任が察したのかお店の名前を教えてくれ、私がそれをふう君に伝えると、『じゃ、店の前にいるから早めに出てきて』と言われて電話は切れた。