貧乏大家族の私が御曹司と偽装結婚⁈
「主任!終わりました!」
ようやく終わり、私は主任に発注書の束を差し出しす。
「お疲れ。確認するから、少し……待ってもらっていいか?」
「はい。あ、その間に家に連絡入れていいですか?まだ会社って言えてなくて」
私がスマホを手に主任にそう言うと、主任は「連絡してなかったのか?」と少し目を開いている。
「そうなんです。でも、まだ誰も家に帰ってないみたいで。じゃあ、すみません、少し席を外します」
「あぁ」
私はついでにお手洗いに行こうと廊下に出て、スマホのロックを解除した。時間は9時前。そろそろ誰か帰ってくるかも……と思いながらメッセージアプリを開けると、先にスマホが着信を告げながら震えだした。
「もしもし。みー君?」
『与織ちゃん!今帰ったんだけど、いなくてびっくりした。今どこ?』
「まだ会社。ごめんね、連絡入れずに。もうすぐ帰れそう」
『連絡くれてたら与織ちゃん待ったのに』
そう言われたものの、今までみー君と一緒に帰れたのなんて1回しかなくて、思い浮かびもしなかったのだ。
「とにかく心配しないでもちゃんと帰るから!」
『うん。また会社出る時連絡入れてね』
そんな会話をして電話を切り、不意に私は思い出す。
明日が……お見合いの日だったことを。
ようやく終わり、私は主任に発注書の束を差し出しす。
「お疲れ。確認するから、少し……待ってもらっていいか?」
「はい。あ、その間に家に連絡入れていいですか?まだ会社って言えてなくて」
私がスマホを手に主任にそう言うと、主任は「連絡してなかったのか?」と少し目を開いている。
「そうなんです。でも、まだ誰も家に帰ってないみたいで。じゃあ、すみません、少し席を外します」
「あぁ」
私はついでにお手洗いに行こうと廊下に出て、スマホのロックを解除した。時間は9時前。そろそろ誰か帰ってくるかも……と思いながらメッセージアプリを開けると、先にスマホが着信を告げながら震えだした。
「もしもし。みー君?」
『与織ちゃん!今帰ったんだけど、いなくてびっくりした。今どこ?』
「まだ会社。ごめんね、連絡入れずに。もうすぐ帰れそう」
『連絡くれてたら与織ちゃん待ったのに』
そう言われたものの、今までみー君と一緒に帰れたのなんて1回しかなくて、思い浮かびもしなかったのだ。
「とにかく心配しないでもちゃんと帰るから!」
『うん。また会社出る時連絡入れてね』
そんな会話をして電話を切り、不意に私は思い出す。
明日が……お見合いの日だったことを。