超短編、五百字以内の胸キュンシーン!
ウブ×積極的
「ねえ、奏斗くん。…なんで女の子と歩いてたの?」
私…未来は、彼氏の奏斗くんに逆壁ドンをしていた。
私は背伸びをして、顔の高さを合わせる。
奏斗は顔を真っ赤にしていた。
それもそう…奏斗くんは、ウブだから。
「…未来ちゃん、ち近い」
「わざとだよ?」
「…え」
「奏斗くん…キスして」
途端、顔がさらに深紅に染まった。
「…きききすっ…!」
「…うん」
「…っ」
奏斗くんは口元を押さえたり、アワアワしてる。
はぁ、せっかく奏斗くんからのキスが拝めると思ったのに。
もう待たない。
私からする。
「…奏斗くん……」
「…っ」
チュッとリップ音。
私は、壁に置いた手を離さずに、キスをする。
何度もーーーー何度も。
そのキスが、奏斗くんのスイッチを入れたのか、奏斗くんが私の腰に腕を回し、グルリと180度移動した。
今度は、私の腰に壁が当たる。
「未来…大好きだよ」
そう言って彼は何度も何度もさっきと同じようなキスをする。
前回は、頬っぺた。
今回は口。
進歩してるじゃん。