青い星を君に捧げる【弐】
《side.本郷一》
「一様、アイラ様とのお茶の時間が迫っていますが……」
「これが終わったら行く」
アイラを引き取ってから数週間が過ぎた。その数週の間に俺の生活に変化が生じていた。
執務室を出て茶の席として用意された部屋に向かうと、既に百合の宮から来ていたアイラが出迎える。
彼女とテーブルを挟んで向かい側に座った。最初の頃は縦に長いテーブルが使用されていたが、先日俺の命令によって短いものに変化している。
2人分の紅茶を淹れ終わった女中が退出した。程なくして室内に静寂が生まれる。
「今日はカモミールティーのようですよ。流水さんが『この後急ぎの仕事はないから昼寝した方がいい』と」
「……無駄な心配を」
カモミールティーなんかで眠れるなら苦労はしていない。そう思いながら口をつけた。
アイラも紅茶を1口、そして小さなケーキを食べる。着物に慣れていない様子で手つきはぎこちない。
「もう何日眠れていないのですか?少しでも休まれた方がいいです」
「最後は5日前だったな」
「!!今すぐ横になりましょう!?」
アイラは素早く立ち上がると、座っていたソファに押し倒す。勢い余っていた彼女を抱きとめるように、いや、それが彼女の思惑なのかもしれないがソファに横になった。
「一様、アイラ様とのお茶の時間が迫っていますが……」
「これが終わったら行く」
アイラを引き取ってから数週間が過ぎた。その数週の間に俺の生活に変化が生じていた。
執務室を出て茶の席として用意された部屋に向かうと、既に百合の宮から来ていたアイラが出迎える。
彼女とテーブルを挟んで向かい側に座った。最初の頃は縦に長いテーブルが使用されていたが、先日俺の命令によって短いものに変化している。
2人分の紅茶を淹れ終わった女中が退出した。程なくして室内に静寂が生まれる。
「今日はカモミールティーのようですよ。流水さんが『この後急ぎの仕事はないから昼寝した方がいい』と」
「……無駄な心配を」
カモミールティーなんかで眠れるなら苦労はしていない。そう思いながら口をつけた。
アイラも紅茶を1口、そして小さなケーキを食べる。着物に慣れていない様子で手つきはぎこちない。
「もう何日眠れていないのですか?少しでも休まれた方がいいです」
「最後は5日前だったな」
「!!今すぐ横になりましょう!?」
アイラは素早く立ち上がると、座っていたソファに押し倒す。勢い余っていた彼女を抱きとめるように、いや、それが彼女の思惑なのかもしれないがソファに横になった。