青い星を君に捧げる【弐】
「もう一度唄ってくれ。次は眠れそうな気がするんだ」
そっと瞼を下ろすと、アイラの息を吸う音が聞こえて再び音が紡がれる。
「〜〜♪」
こんなに美しい歌声を閉じ込めてしまった俺は神に罰せられるだろうか。
______________
____
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ふ、と意識が浮上して目を開ける。窓から差し込む光はすっかり夕暮れ色になっていた。
こんなに眠れたのは久しぶりだな。
「おはようございます」
「……ずっとここにいたのか」
「はい。ハジメ様がお目覚めになった時に1番に"おはよう"を伝えたくて」
ソファから体を起こすと、アイラは新しいカップに茶を注ぐ。透明なティーポットの中には大きな花が咲いている。
「初めてだな、この茶は」
「ハジメ様は百合が好きだとお聞きしたので、百合の中国茶を用意してみました」
さっぱりとした緑茶に、百合の花の甘美な味わいが溶け合っている。飲みやすい。
「んふふ、お気に召されたようで嬉しいです」
口元に手を当て小さく笑うアイラをぼーっと見つめた。未だ微睡みの中にいるのだろうか。
「ハジメ様は氷が溶けたら何になると思いますか?」
そっと瞼を下ろすと、アイラの息を吸う音が聞こえて再び音が紡がれる。
「〜〜♪」
こんなに美しい歌声を閉じ込めてしまった俺は神に罰せられるだろうか。
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ふ、と意識が浮上して目を開ける。窓から差し込む光はすっかり夕暮れ色になっていた。
こんなに眠れたのは久しぶりだな。
「おはようございます」
「……ずっとここにいたのか」
「はい。ハジメ様がお目覚めになった時に1番に"おはよう"を伝えたくて」
ソファから体を起こすと、アイラは新しいカップに茶を注ぐ。透明なティーポットの中には大きな花が咲いている。
「初めてだな、この茶は」
「ハジメ様は百合が好きだとお聞きしたので、百合の中国茶を用意してみました」
さっぱりとした緑茶に、百合の花の甘美な味わいが溶け合っている。飲みやすい。
「んふふ、お気に召されたようで嬉しいです」
口元に手を当て小さく笑うアイラをぼーっと見つめた。未だ微睡みの中にいるのだろうか。
「ハジメ様は氷が溶けたら何になると思いますか?」